悲劇にはまだ早い

発達障害な私の備忘録。

新生活001

突然だが、先月から就労移行支援施設に通い始めた。

いろいろな縁があってのことだ。繋いでくれた人たちには感謝しかない。

 

経緯は単純だ。仕事を辞めて約1年、そろそろ就活か、と思っているうちに、あれよあれよという間に世の中は新型肺炎ウイルスの影響を受け、大きく変わった。

私もその影響で、一切の仕事がなくなったうちの一人だ。

ジリ貧になった私は重い腰を上げ「障害者雇用の枠ならワンチャン正社員いけるのでは?」と、甘い考えとともに施設見学へ向かった。

(実際は時短あり障害者枠はパートがほとんどらしい。世知辛い。)

 

通い始めて最初に思ったのは「意外と若い人が多い」ということだった。施設の特色によるところも大きいと思う。

入る前は、「30~40代で、就労経験があって、でも障害があって長く続かずにorメンタルを病んで退職し、社会復帰に向けて通所中」みたいな人が沢山いると思っていた。しかし実際には、支援学校を卒業後すぐに入所した10代後半くらいの人が大きなウェイトを占めている、と思う。

 

就労移行支援施設と一口に言っても様々なようで、それぞれの施設に特色がある。ITやプログラミングに重きを置いているところもあれば、マナーや接遇重視のところもある。いかにも「施設」という感じの対応のところもあれば、ほぼ社会に出たときと変わらない厳しめの対応のところもある。

 

また施設の特色とは別に、通っている人の雰囲気も大きい。

同じ「障害者」と言っても、いろいろな人がいる。

様々な福祉サービスを受けて感じたのは、正直、障害という言葉で指し示す範囲が広すぎるのでは? ということだった。

そもそも身体と精神でもかなり違う。

町中でも「目や耳が不自由な人」という文言を耳にするが、よく考えたら目と耳ってだいぶ違わない? とも思う。

また仕事という点で見ると、就労経験のない10代後半~20代前半の人と、長年働いた後になんらかの事情で辞めざるを得なくなった人では、必要な支援もかなり違ってくる。

前者が多い空間と後者が多い空間では、かなり雰囲気に差がありそうだ。

 

そしてやはりというか、コミュニケーション面に難がある人は、福祉施設においても浮きがちになってしまう。少し悲しい。

職員さんも一人の人間なのでどうしても腹が立って仕方ないときがあると思う。

仕方ないけれど、なぜ怒られているかわからないまま怒られ続けている人を見るのはつらいものがある。

実務とコミュニケーション、どちらも大切なものだが、実務>コミュ力の人よりは、コミュ力>実務の人の方が(まだ)生きていきやすい、というのは、そういった場所でも変わらないようだ。

 

障害福祉の施設というと画一的なイメージがあるが、民間運営なので思っていたよりは施設ごとの特色・差が大きいらしい。

通常の就活と同様に、こまめに情報を集めて、出来ればたくさん見学に行ってから決めるのが良さそうだ。

口コミはアテにならない(医療・福祉・公的施設の口コミは文句しか書かない人が多い。g○○gleマップとか)。

 

特に障害のある人は合う・合わないの範囲がかなり狭いことが多い。他の人がすごく良かったと言っていても、自分にとってはそうじゃないこともある。

運ゲじゃなくなる日が早く来ることを切に願う。