悲劇にはまだ早い

発達障害な私の備忘録。

受診を考えるまで

そもそものきっかけは、大学で発達について学んだことだった。

興味本位で取った、専攻でもなんでもない講義だった。

もともとネットの海を漂っていれば一度や二度ぶつかったことのあるであろう「アスペ」「糖質」、当事者意識のかけらもない、無神経な言葉たち。

初めて目にしたのは高校生の頃だったろうか。

スマホが急速に普及し、2chのまとめサイトを皆読んでいたあの頃。

もちろん私もその言葉を目にし、その意味を調べた。

「アスペ」について当時の私が得た答えは「空気の読めない障害」。

頭に浮かぶ数人の知人の顔。

 

私自身なんとなく、友達がいない子に好かれやすかった。

雰囲気が無害そうと言われるので、おそらくそのためかと思われる。

一癖も二癖もある人の中には、ほんとうに空気の読めない子が時々いた。

しまった今KY(死語か?)発言しちゃったな、と思うことは、まあ誰にでもある。

けれどそういうものとは根本的に違う。

語弊を恐れず当時のままの言葉を使うならば、「病的に空気の読めない人」だった。

常にズレてる、とも言えるだろうか。

なんかしゃべってることが違うな。

なるほど確かにこれは、性格でもなく、努力不足でもなく、確かに障害あるいは病気なのだろう、と思った。だから劣っているというわけではなく、誰も親や人種や体を選んで生まれてこられないのだから、その人はたまたまそう生まれただけであって、それが良いとか悪いとかっていう話ではないな、と漠然と思っていた。

 

その高校時代から数年経ち、大学での講義を受け、一気にイメージが更新された。

アスペルガー症候群だけではなく、自閉症ADHDなど含め、発達障害と呼ぶこと。

空気が読めないなどのコミュニケーション面だけでなく、感覚過敏や鈍麻、こだわり、不注意や衝動性、症状は多岐に渡ること。

そして、自身に当てはまることも多々あった。

 

私自身にあるものとしては、

言葉の聞き取りが極端に苦手(聴力は通常)

苦手な音が多く、外では常にイヤホンをしていないと落ち着かない

人の声が頭に染み着く

驚きやすい、オーバーリアクションと言われる

運動が苦手、極端に体力がない

疲れやすい

過眠傾向(平均10時間、最長22時間)

遅刻癖(大学の授業は4年間ほぼ開始に間に合わなかった)

忘れ物が多い

一度モノを無くすと、目の前にあっても見つけられなくなることがある

動くものに気を取られてしまう

フラッシュバック

部屋が片づかない

 

また発達障害の多くは遺伝的なものであると知り、血縁にも当てはまるものがあった。

特定を避けるために誰とは書かないが、人物ごとに分ける。

あてはまるところ「だけ」書き出していることに留意されたし。

 

・一人目

片づけられない

仕事はギリギリ間に合うが、プライベートではほぼ遅刻

目の前に書いてある字に気づかない(看板や雑誌の見出し、テレビのテロップ等)

活字を読むのが苦痛

人がイヤと言ってもやめない

人が話しているときにまったく違う話を始める

視覚が弱いタイプなのかな? と思う。

 

・二人目

思ったことをそのまま言う(遠慮がない)特に人の容姿や仕事上の非など

物言いがきつい

大昔に一度読んだだけの古典の序文などを丸暗記している

理屈っぽいところもあるけど、話し合いがしやすい。

 

・三人目

文章が下手(助詞や改行、句読点の位置が変)

デリカシーがない(職業への偏見など)

人に嫌われていることがわからない

数字(金額)にこだわる

 

などなど……

親戚筋にも落ち着きがない感じの人が多い。

個人としても家系としても当てはまるのでは?

 

アルバイト先やこれまでのテストでのうっかりミスが取り返せるのであれば、受診してもいいのではないだろうか?

というのが、長い長い、発達障害の診断を受けてみよう、と思うまでの流れです。

 

疲れたので続きが浮かばなくなりました。

次は、はっきり障害者になることに対する気持ちや、薬を試してみたいけど不安、みたいなことを書こうと思います。

読んで下さってありがとうございました。